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今日から毎日ブログ12月 17/17日 vol.17 あれ?明日もあるから18日ちゃうん…と今気付く(-_-;)  好評につき 保険調査員シリーズ②「反社のおうちにて」

今日から毎日ブログ12月 17/17日 vol.17 あれ?明日もあるから18日ちゃうん…と今気付く(-_-;)  好評につき 保険調査員シリーズ②「反社のおうちにて」
皆様、こんにちは。
薄々気づいておりましたが、ブログ開始から大みそかまで18日ありました(笑)
明日、18/18を書きます。
ほぼ、不動産と関係ない事を書いてるな。誰が興味あんねん、と思っていたら、
昨日、顧問先の総務部長さんとお会いし「ブログ毎日見てますよ!」とビルの踊り場でお声がけ頂きました。
嬉しいですね、感謝しかありません。

元々子供の頃からルーズで、日記を付けるのは嫌いだし、自分の事を大っぴらに人様にお話しするのはもっと嫌いでしたから不思議です。
考えを改めたは、経営者になって、とある経営者の先輩に「中小企業の社長こそセルフブランディングやぞ」と言われてから。

その為にFacebookも始めました。実はFacebookも大阪に最初に入ってきた頃に、西中島のIT村の経営者達がザワツキ出したころに、セミナーを受けてスグ始めました。
お節料理グルーポン事件があった2010年。
懐かしいな・・・会社を興す一年前ですね。
その後、Facebookから多数お仕事を頂けるなんて、思いもよりませんでした。
今だとInstagramやYouTubeですね。

さて、ここから本題に。

ブログにも書きましたが、代表西村は「クラヴマガ」という護身術を始めました。
ヘブライ語で「接近戦闘術」という意味です。
まだトレーニング受講も数回ですが、毎回ウォームアップ後はトレーナーの実演後に、参加メンバーといきなり善玉悪玉役で組手。

例えば、こんなシーンを想定して。
  • 相手が殴り掴みかかってきたとき
  • 相手が急にナイフを持ってと向かってきたとき
  • 相手が急に胸倉を掴みかかってきたとき
僕はラッキーな事に毎回、奇数の参加者の人数に当たるので組手はトレーナーさんです。
せやから「ガチ」で来てくれます。
生徒さん同士では遠慮が入るので(僕は悪玉の時は遠慮しません、いざというシーンで相手にとってそれはあかんと思うから、ガチ悪役になる)、トレーナーのとの
組手は本気を出せるし、その場で防御と攻撃の良し悪しをアドバイスしてもらえるので。

そしてクラヴマガで数回トレーニングを積む上で、ここ数年忘れていた、呼び起された、「ある感覚」が甦りました。

「目の前の相手に集中し、全神経を研ぎ澄ませて瞬時に倒す」

この感覚、実は副業でやっていた保険調査員時代と同じやん、と。

ごめんなさい、前置きが長くここからがマジ本題に・・・

個人情報の兼ね合いもあるので詳細は書きませんが、
当時は日々保険金詐欺をたくらむ輩と対峙していたので、毎日が戦いでした。

ウチの調査会社は日本の保険事故の調査の世界では当時優秀な会社で、ウチに回ってくる調査対象者は、その時点でほぼクロ。
他の調査会社が「シロ」と判断しても、保険会社さんにとって疑念が残る事案を再調査し、結果「クロ」が判明することも沢山ありましあた。
調査業界はレベルが低いから、他者の調査報告書を読み込んで「ようこんな結果をまとめて書面で出すよな」というのが多数・・・
なので、僕は当時調査の変態の上司から教えてもらった事故状況と属性(調査対象者の背景)を保険会社からの報告書を読み込んで、いつも相手との面談に挑んでいました。

もうね、これ心理戦の世界。
金が詰まってる奴やん。
調査が入る時点で追い詰められてるから、精神状態まともちゃうし、スグ罵声は浴びすし、「殺すぞ」とかスグ言うし、
でもそいつらは小物。

保険金詐欺を仕掛ける奴にもレベルがあって、西村の分類では以下の7パターン。

レベル①:損保掛ける前に事故って、
慌てて損保入って保険で直すことを企む素人
(アフターロス=アフロスという)

レベル②:①と同じだが悪徳?(笑)代理店から「こうすればおりまっせ」と指南を受けた素人

レベル③:金に困って、保険の支払い対象事故ではないけど、支払い対象事故にしようと持っていくことを仕組んだ素人
(以下から半〇レやチン〇ラも含む)

レベル④:③と同じだが悪徳?(笑)代理店
から「こうすれば保険おりまっせ」と指南を受けた素人

レベル⑤:金に困って過去の不正請求が成功して保険金が下り、味をしめて二匹目のどじょうを狙う玄人崩れ(半グレやチンピラも含む)

レベル⑥:儲かってない自動車修理工場等、損保代理店もやりながら、保険知識を駆使?(できてないけど)して偽装事故を起こすアマチュア保険金詐欺職業家

レベル⑦:反社

レベル①〜⑥はまた、いつか書くとして、

今回はお待ちかねのレベル⑦(チン〇ラでも半〇レでもない)本職。

彼らは何度も組織的に保険金の事故の請求をかますのだが、頭がいい人も多い。

請求拒否になっても、学習能力が高いので何があかんかったのか、検証し少しづつ偽装事故のレベルを上げて挑んでくる。

しかも、保険金で生活する事が目的ではなく、私的に飽きたベンツやBMWの買い替えを車両保険で賄おうとしてくるから、もうゲーム感覚なんです。

彼らも僕らの手法もわかっていて、見事に証拠を残さない。

僕らには例え相手が反社でも、捜査権は無いし保険金詐欺はあくまで請求時点では民事事件。
警察もまともに取り合わない。

でも、張り込み・尾行・行動確認・現場や近隣聞き込みをやっていた。

聞き込みなんて警察手帳も無いから、嫌がられるし、みんな関わりたくないから、ちゃんと喋らへん、そらそうだわな。

で、車を盗まれた無職。と申告してる反社の家に外国製高級車の盗難事故状況のヒアリングに、しれっと行くわけだ。

もちろん、僕は相手が反社の人間でかなりの地位にいることは事前に聞かされている。
でも、全くその素振りは見せない。
でも目は笑ってないし、ずっと風邪引いて咳してた(演技だなと)

大体2時間です、ほぼ行くと。
部屋はに幸せそうに子供も奥さんもおるし。
家もフツーのアパートやし。

でも、それもこれも相手の心理戦。

家族巻き込んででも、いかに偶然の事故を装うか? なんだよね。

こちらはいかに、油断してもらい「出来ない調査員」「こいつチョロいな」を風貌や行動から演じながら、調査対象の一言一句を聞き漏らさない。

そして全部拾ってから、ひとつひとつ以後の聞き込みや現場調査で暴いていく。

でも流石レべル⑦、

場や関係先に行くと、
防カメにわざと死角で映らんようにやってたり、
リアリティを高める為に、
悪意の第三者のみならず、
身内や善意の第三者まで、証人や領収証を準備してるの(笑)

しかし不思議な事に調査を続けていくと、

刑事ドラマや探偵ドラマ、サスペンスによくある
「事実は嘘を付かない」
が、段々と立証されて行き、ああ調査の神様っているんやな、と思いました。

結果的にゆうてる事に整合性が無いから請求拒否に持っていけた。

あの頃の僕のモチベーションは

「不正に保険請求する奴の保険金を、普通に真面目に保険料を払っている保険者さんから払わせない」

警察も見逃す刑事事件を未然に防いでいる自負でやっていました。
やり甲斐はたくさんありました。

でも年数を経て、経験値が上がると
お仕事を出してくれている某損保会社と親会社の生保会社がいつも正しいのか?というと、
そうでも無いのが後でわかり、
お前らの方が反社より悪どいやんけ!
納得いかん!
という事案が後にあって、
それが足を洗う切っ掛けにになりました。

今は不動産屋として人様の間に立つ仕事。
時には嫌が上でも玉虫色にまとめないと、お金にならない事もあります。

不動産屋は天職なんだけど、
調査員時代のお陰で仕事のみならず、プライベートにまで相手の心理の先を読む癖や、
ついつい試してしまうのが、ヤバいなと。
自分で、自分を「ヘンコ」やと自覚してるだけで、まだマシなのかな…
だかはこそ、リセットせんとあかん。
アク抜きです。アク抜き。

その先をどうするかや無くて、
今ココで決着付くやつ。
クラヴマガを始めて、
その「ヒリヒリ」した「やるかやられるか」というシンプルな感情で相手と組む時に本来の自分を取り戻せているなと感じます。
普通の人に戻るべく、リハビリとトレーニング中ってな事で。

長々とお読みいただき、誠にありがとうございます。