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新規出店で失敗しないお店の立地選び!

初めてお店を出店する際の立地の判断基準って、お店の業種や業態によって違いますよね?

大手チェーン店などの企業であれば、出店候補地のメッシュデータや通行量データなどを活かし、出店基準が決まっています。

けれども、中小の店舗さんの新規出店だと中々「その【基準】を定めることが難しい」・・・とのお声を伺います。

一旦出店してから立地とお店の業態がミスマッチしていることに気が付いてしまうと、移転費用も掛かるので簡単に移転は出来ません。

 

今回は、「新規出店で失敗しない為のお店の立地選び」についての考え方をご紹介したいと思います!

新規出店で失敗しない立地選び

1.お店のコンセプトを確立する。

当たり前ですが、飲食店でも物販・サービス店でもお店の「コンセプト」が確立されていないと立地は決まりません。

単純に物件前の人通りが多いとか、乗降客数の多い駅前だからとか、「マグネット」と呼ばれる商店街やショッピングモール、スーパーや病院や大学と言った
人を呼び寄せる施設が近くにあるから、というざっくりとした判断基準で出店すると、区画整理や駅の高架化などで、急に人の流れが変わったり、マグネットであった施設が閉鎖され、人通りが急激に減ったりという「外部要因」で思わぬ落とし穴にはまってしまう事があります。
お店のコンセプトが確立されていないと、この様な「外部要因」に振り回されることがとても多く、その後の再起が難しくなります。

先ずは自店の「売りが何なのか」・「どんなお客様に来て欲しいのか」・「その客単価で受け入れられる商品やサービスなのか」・「お店の雰囲気は求めるお客様のターゲット層に合うのか」などが、明確に無い場合は立地の選定前にコンセプトを確立をして下さい。

「美味いもんさえ出したら、ええ商品やサービスさえ提供したらお客は来る」と言うのは幻想です。

 

2.街を歩く。

コンセプトが決まれば、今度は「どこに出店をするのか?」を考えましょう。
そしてコンセプトに合うであろう「街」を歩くこと。
競合店や類似業態のお店がある場所を歩き、時にはそのお店に入り、店内のお客様を観察すること。
平日の朝昼晩はもちろん、週末の朝昼晩もチェックしするのも良いでしょう。
物件ありきの出店は上級編で、新機出店の場合は、まず「街」を知る事が大切です。

 

3.想定売上からの家賃比率に無理が無いかチェックする。

出店候補地が決まり物件情報を集め内覧を数件こなすと、好条件の物件が集まってくる気がします。

しかし、ここで要注意。
概算で、客単価×客数×回転率×月の営業日=月の売上が出てきますが、支払う家賃の売上に対する比率が、
自店の業態にマッチするかをチェックせねばなりません。
一般的に適正賃料比率は飲食業でしたら、月の売上の10%前後、物販業でしたら15〜20%前後と言われています。
冷静にチェックしましょう。

 

賃料や共益費だけにとらわれず、水光熱費もチェックすること。

ここまで、新規出店時における立地選定の考え方をお伝えしましたが、物件によって水光熱費がバラバラで、家賃や共益費は安くても、これらが重たく乗ってきて経営を圧迫することがあります。特に電気代は雑居ビルの場合、大家さんに電力会社から請求が来て、大家さんからテナントさんに請求が来ます。その際、

中には大家さんが結構電気代を上乗せして請求し、予想上に夏場のエアコン代や冬場の暖房代で、かなりランニングコストが上がることがあります。

電気代が電力会社との直接契約では無い場合は、契約前に毎月の電気代の単価を大家さんに確認してください。
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